日本にはない「サマータイム」が今年もやってきました。
オンラインで世界中の学生に教えている方は、注意です！
サマータイムとは
「サマータイム（daylight saving time）」とは、夏の日照時間が長い時期に時計を1時間進めることで、太陽が出ている時間を有効活用しよう！という制度です。日本では導入されていませんが、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパ諸国では、だいたい3月から11月までの約7〜8ヶ月間実施されています。日照時間を有効に使えるので、照明の節約など省エネルギーや、経済活動の活性化などの効果があると考えられています。
「daylight saving time」の名前とおり「daylight」(日光)を「saving」（節約）する「time」（期間）という意味です。頭文字をとって、DSTとも呼ばれます。「サマータイム」は和製英語なの？と思い調べたところ、イギリス英語では「summer time」と言うそうです。
日本に住んでいるとなじみのない不思議な制度ですが、オンラインで学生に日本語を教えている場合には注意が必要です。レッスンの時間を間違えてしまわないように、学生に確認しましょう！
参考：Wikipedia
2022年のサマータイム
おすすめ検索サイト
参考ににしたのは、timeanddate.comのウェブサイトです。世界各国の現在自国、時差、カレンダー、天気などを調べることができます。
↓ページ上で、検索のショートカットキー「Ctrl」キー＋「F」が便利です。調べたい国を英語で入力しましょう。
↓アメリカのサマータイムがわかりました！2022年は、3月13日（日）〜11月6日（日）です。ハワイとアリゾナ州では、サマータイムは導入されていません。
2022年 サマータイム一覧
| 国名 | 開始日 | 終了日 |
| アメリカ合衆国 （ハワイ、アリゾナ州除く） | 3月13日（日）午前2時 | 11月6日（日）午前2時 |
| カナダ（一部除く） | 3月13日（日）午前2時 | 11月6日（日）午前2時 |
| オーストラリア （クィーンズランド、ノーザンテリトリー、 西オーストラリア除く） | 2021年10月3日（日） 午前2時 | 2022年4月3日（日） 午前3時 |
| ニュージーランド | 2021年9月26日（日） 午前2時 | 2022年4月3日（日） 午前3時 |
| イギリス | 3月27日（日）午前1時 | 10月30日（日）午前2時 |
注意点は、南半球のオーストラリアとニュージーランドです。北半球と反対の季節なので、サマータイムの時期も異なります。南半球の国は、現在（2022年3/15時点）サマータイム中です。したがって、注意するのは、サマータイムが終わる4月3日以降です。2022年4月3日（日）午前3時になったら、1時間戻して午前2時になります。
国や地域によって異なるので、なんともややこしいですね・・・。
わたしだったら時計の針を動かすのを忘れそうです。
サマータイムは廃止される？
EUでは、2021年にサマータイムを廃止する予定でしたが、コロナの影響で対応が後回しになっているようです。サマータイム廃止の理由としては、生活リズムの変化による体調不良、各種システム更新の煩わしさ、省エネ効果への疑問などが挙げられています。確かに、現在は各家庭にいくつもの家電製品があり、照明を消したくらいでは省エネの効果は薄いですよね。
アメリカでも同様の理由で、サマータイム廃止が議論されています。アメリカ睡眠医学会では、サマータイムは健康に有害であり、全国一律の通年時刻にすべきであると述べています。
もしかしたら、今年は最後のサマータイムになるかもしれませんね！
