問1
- 動作動詞:何かの動きを表す動詞。 例:走る、食べる、読む
- 状態動詞:状態を表す動詞。 例:いる、ある
- 変化動詞:変化を表す動詞。 例:立つ、聞く、座る
⇨⇨⇨時間の流れ⇨⇨⇨
・動作動詞 食べる → 食べている → 食べた
・状態動詞 犬がいる → × → 犬がいた
・変化動詞 椅子に座る → 椅子に座った → 椅子に座っている
動作動詞「食べる」は、これから食べるという意味を表します。
状態動詞「いる」は、今現在犬がいるという意味です。
つまり、動作移動のル形は基本的に未来を表します。
選択肢のうちで、動作動詞は「電話する」です。
よって、答えは4です。
問2
タ形には、「完了のタ」「過去のタ」があります。
選択肢から「完了のタ」を見つけましょう。
1 「面白かった」は、過去のクラス旅行について感想を言っています。よって、これは過去のタです。
2 「先週山田さんに会えた?」と過去の出来事を聞いているので、これも過去のタです。
3 「読みましたか?」は、「論文を読むという動作が完了しましたか?」という意味です。よって、これが完了のタです。
4 「お祭りがあった」は、2と同じく過去の出来事を聞いているので、これも過去のタです。
よって、答えは3です。
問3 難問でした。
当たり前のように「ムードの『タ』」が出てきました。
どういう意味なのでしょうか?・・・わかりません。
ですが、文章中で「通常の過去・完了の用法とは異なる〜」とあるので、「完了のタ」「過去のタ」に当てはまるものが答えになります!
選択肢を見ると、2「可愛かった」は、過去の状態のことを表しているので、これは過去のタです。
よって、答えは2です。
問4
「テンス」は、過去、現在、未来の時制のことです。
日本語は、非過去と過去の2種類があります。
では、「相対テンス」とはなんでしょうか?相対の反対は、絶対ですね。
- 絶対テンス:発話時点を基準に時間関係を表す。
例:わたしはカレーライスを作った。 - 相対テンス:主節のテンスを基準に時間関係を表す。
例:アメリカへ行くときに、カバンを買った。(カバン買う→渡米)
アメリカへ行ったときに、カバンを買った。(渡米→カバン買う)
→主節:カバンを買った 従属節:アメリカへ行く(行った)ときに
例文は、「パーティーに来た人に写真を送る」です。
選択肢を見て考えていきましょう。
1 パーティーが明日行われると考えると、「明日、パーティーに来た人に写真を送る」ということができるので文が成立します。よって、○です。
2 パーティーが昨日行われたと考えると、「昨日、パーティーに来た人に写真を送る」ということができるので文が成立します。問題文は、「不可能である」なので、×です。
3 時間の流れは、「パーティー」→「写真送る」です。写真を送るのは、パーティーに参加したあとです。「写真送る」→「パーティー」は成立しないので、×です。
4 「明日、パーティーに来た人に写真を送る」とすると、「発話」→「パーティー」→「写真」です。「昨日、パーティーに来た人に写真を送る」とすると、「パーティー」→「発話」→「写真」です。写真を送るのは最後になるので、×です。
よって、答えは1です。
問5
このシチュエーションで、言うべきは「破れていました」です。
わたしは破いていないんですからね。この「ている」で結果の状態を表しています。
「破れました」と言うと、どんなことを意味するでしょうか?
「破れる」は、自動詞です。 他動詞は・・・・・「破る」です。
- 服が破れました(自動詞)
→自然に破れたイメージ - 服を破りました(他動詞)
→誰か、何かが意志を持って破いたイメージ
選択肢を見ると、
1 目的を持ってある動作を完了
→これは、他動詞「破りました」です。よって、×です。
2 直接その場面を確認した
→自動詞を使うと、目の前で起きたことを述べるイメージなので、○です。
3 話し手の残念な気持ち
→これは、「破れてしまいました」です。よって、×です。
4 一回的な出来事ではない属性や性質を表す
→特に属性や性質は表していません。よって、×です。
よって、答えは2です。