ネパールでは首を傾げる=Yes?
わたしは昨年(2021年)からネパールの学生さんに、オンラインで日本語を教えています。わたしは日本から、学生さんはネパールの教室から授業を受けています。それまでネパールの方に日本語を教えたことはなかった上に、ネパール出身の方と話すのも初めてでした。
授業を担当する前に、先輩講師から説明を受けたのが、ネパールでは首を傾げる=Yesということでした。実際、ネパール全体がそうなのではなく、地域差があるとのことでした。授業の前に知ることができたので、学生が首を傾けても「ああ、わかっているんだな」と思うことができ、学生も「日本はYesのときは首を上下に振る」と知っているので次第に首を傾げることはなくなりました。
ちなみに、Noは日本と同じく首を横に振ります。
首を傾げる=Yesの国は他にも・・・
首を傾げる=Yesの国は、ネパールだけではありません。
インドも同じく、首を傾げる=Yesです。ネパールはインドの影響を強く受けているため、一部地域で首を傾げる=Yesとなっているのです。
↓ナマステMayoTVさんのYouTubeがわかりやすいです!
ブルガリアは縦にうなずく=NO?
日本と異なるジェスチャーがある国は他にもあります。
ギリシャ、キプロス、イラン、トルコでは、頭を上に向けて一回うなずくと「NO」を表すそうです。ギリシャとキプロスでは、頭を上にあげると同時に眉を上げ、目を見開くジャスチャーも「NO」を表します。(出典:wikipedia)
ブルガリアでは、「NO」のとき首を縦に振り、「YES」のときに首を横に振ります。(出典:明治ブルガリアヨーグルト倶楽部)
日本のジャスチャーと真逆でおもしろいですね。 わたしは、ブルガリアの方に日本語を教えたことはまだありませんが、出会った時に話のネタになるので楽しみです。
日本語教師として、国や地域によってジェスチャーが異なることはぜひ知っておきたいです。知っておくことで、「あれ?わかっていないのかな?」と、こちらも混乱せずに(ショックを受けずに)済みます。
学習者が日本での生活で困らないように、違いを教えることも大切な役割ですね!