また、アイヌ語の問題が出ましたね!
問1
- 屈折語:語が複雑に語形変化(活用)して、名詞や動詞の働きが語の活用によって表される言語。 例:ギリシャ語、ラテン語、ドイツ語、アラビア語(英語)など
- 膠着語:語の文法的な機能が、語に付加される独立性のない形式によって表される言語。 例:日本語、韓国語、モンゴル語、トルコ語、ハンガリー語など
- 孤立語:語が形態変化せず、主要な品詞の文法的機能は、語順によるか特別の語を用いて表される言語。 例:中国語、チベット語、ビルマ語、ベトナム語など
- 抱合語:膠着語の特徴を持つ言語の中でも、使用される形態にほとんど独立性がなく、主語や目的語ですら動詞の前後に付加される形になっている言語。 例:アイヌ語、アメリカンインディアン諸語など。
各分類の説明よりも、日本語などの言語がどの分類に属するかを問われることが多いです。
アイヌ語は、日本語と同じSOVの語順をとり、抱合語です。
よって、答えは2です。
問2
「アイヌ民族支援法」について不適当なものを選びます。
選択肢3「公用語の一つ」がなんだか不自然です。
公用語であるなら、テレビでアイヌ語を話している人がもっといるはずです。北海道に住んでいなくても、身の回りにアイヌ語があるはずですが、見当たりませんよね。
よって、3が不適当です。
問3
沖縄の方言についてです。
選択肢をみていきましょう。
1 沖縄方言と東北方言は似ていないですよね。沖縄方言の方が、関東地方に住むわたしにとっては耳馴染みのない言葉が多いです。よって、×です。
2 「ヤマトグチ」とは、標準語を指します。反対に、沖縄の方言を、「ウチナーヤマトグチ」と言います。第二次世界大戦後は、TVやラジオを通じて標準語を気軽に聞くことができるようになりました。よって、これが○です。
3 日本史で「近代」といえば明治時代ごろですが、それまでの文書資料がないというのはおかしいです。「琉球王国」という言葉を聞いたことがありませんか?中国や朝鮮などとの貿易を通じて栄えたことは資料に残っています。よって、×です。
4 英語の影響で生じたクレオールはありません。よって、×です。
よって、答えは2です。
問4
「方言札」を知っていれば、不適当なものを選べます!
標準語の使用を強制させるため、学校で方言を話した者に、罰として首から下げさせた木札。各地にあるが、特に沖縄で厳しく行われ、明治末から第二次大戦後まで用いられた。
デジタル大辞泉
現代でこんなことをしたら間違いなく問題になりますよね。
方言札は、標準語の使用を強制させるためであって、方言を推奨していません。
よって、不適当なものは4です。
問5
「手話」に関する問題です。
1 ろう者の親を持つ聴者の子供は、CODA(Children of Deaf Adults)と呼びます。よって、×です。
2 手話は残念ながら世界共通ではありません。同じ英語でも、イギリスとアメリカでは手話が違うようです。×です。
3 東京オリンピックの開会式をテレビで見ていた時に、手話通訳の方を見ましたが、毎日のニュースでは見かけたことはありません。よって、×です。
4 日本手話は音声日本語と語順が異なるようです。下記サイトが勉強になりました。よって、○です。
よって、答えは4です。