問1
超分節的特徴:音節を超え、複数の音にまたがる特徴。アクセント・イントネーション・リズム・ポーズがある。
この言葉を知っていれば、即答です!「単音を見ているだけでは捉えられない〜」とヒントがあります。
答えは1です。
問2
音声の問題です。 無音区間というのはつまり、音がない瞬間が存在するということです。
調音法で、閉鎖→開放が起きるのは「破裂音」と「破擦音」です。
選択肢の音で、破裂音or破擦音が含まれているかをみていきましょう。
1 うみ umi
2 あか aka
→[k]は、破裂音です。よって、これが○です。
3 にわ niwa
4 ぬま numa
よって、答えは2です。
「単音の規則的な調音法で生じる無音区間」って難しい表現ですよね。
時間がない中で、こんな問題が出ると焦ります。「ちょっと検討つかないな」というときは、思い切って問題を飛ばして次へ進みましょう。
問3
一呼吸入れることで曖昧な文がわかりやすくなるか、ということです。
1 「東京の友達の/お姉さんが遊びにきた」
→「東京の友達」つまり、東京にいるのは友達という意味になります。よって、×です。
2 「警官は/必死に逃げる犯人を追いかけた」
→ポーズがないと、必死だったのが警官か犯人かわかりません。「警官は」の後にポーズを入れると、必死だったのが犯人であるとわかります。よって、○です。
3 「昨年あの家を建てた/建築士は引退した」
→あの家を建てたのは昨年、ということを示しています。よって、×です。
4 「この前叔母からもらった桃を/食べた」
→桃をもらったのが「この前」が指す時点であることを示しています。よって、×です。
ちなみに、「この前/叔母からもらった桃を食べた」は、食べたのが「この前」が指す時点であることを示しています。
よって、答えは2です。
問4
プロソディー(韻律):発話において現れる音声学的性質。アクセント、イントネーション、プロミネンス、拍の長さ、ポーズがある。
- アクセント:拍ごとの高さの変化。例:雨と飴
- イントネーション:文の高さの変化。文末を高くすると疑問文になる。
- プロミネンス:文中の特定の要素に強勢を置くことで、情報の重要性を際立たせる。
- 拍の長さ:「ー」例:角とカード
- ポーズ:音を発しない拍
選択肢は、不適当なものを選びます。
1 「ピッチ」とは音の高さです。抑揚ともいえます。平叙文では、文末は低くなります。よって、ピッチパターンは「へ」の字型になります。よって、○です。
2 「火」と「日」の語だけでは意味は区別できません。助詞をつけると区別ができます。
「火が」(高低) 「日が」(低高)アクセントで区別ができるので、○です。
3 「弟は」(低高高高 低)の尾高型です。アクセントは最後の「と」です。音の高さは変わっていないので、ピッチは上昇していません。よって、×です。
4 「りんご食べますか?」と疑問を示したいときは、文末が上昇します。よって、○です。
よって、答えは3です。
問5
どんな風に「ポーズの入れ方」を指導すればよいでしょうか?
4 文と文の間か、段落と段落の間かでポーズの長さを変えるように指導する
→文と文の間よりも、段落と段落の間のほうがポーズは長くなります。
よって、答えは4です。