現在、0初級(日本語を0から学ぶ)の生徒を多く担当しています。
文字の教え方について、わたしのやり方をお話しします。
文字の指導は必須?
- 試験(JLPTなど)を受ける予定がある
- すでに日本で生活をしている or これから暮らす予定
- 進学・留学目的
- 仕事で日本語を使う
↑上記などの理由で、日本語を学習している方にはひらがな・カタカナの指導は必要です。
ですが、観光や日本人との会話を楽しむことが目的の場合、文字の指導は必須ではありません。
日本語講師をしていると、日本語を学ぶ目的は本当に人それぞれだと感じます。「なるべく文字を勉強したほうがいいけど・・・どうする?」みたいな感じで、わたしは初回のレッスンで生徒の要望を聞いています。もちろん、文字を学ばない場合は資料をローマ字で準備したり手間がかかります。
ローマ字併記のおすすめ教科書
「まるごと」は、全編カラーでローマ字併記(課が進むにつれてローマ字は減ります)のため、文字が分からなくても使うことができます。課ごとに話題が分かれている、話題シラバス(トピックシラバス)です。個人的に、本のサイズが大きく、写真も綺麗なので気にいっています。
【おすすめ】ひらがな・カタカナ 学習教材
国際交流基金「まるごと」
先ほど紹介した、「まるごと」のWebサイトがおすすめです!!発音、書き順、単語がまとめて学習できるので、生徒が1人で練習することもできます。
わたしは、オンラインで画面共有をしながら説明しています。文字を書けるようになりたい、という生徒には自分のノートに書いてもらい、カメラに見せてもらっています。
本当にこのサイトは無料かつ、とても便利なので、ありがたく使っています。
くもん出版 ひらがなカード
↑こちらはひらがなの文字カードです。KUMONから発売されていて、文字も大きく、厚手のカードなので使いやすいです。文字の裏に、語彙もあるので同時に勉強できます。
ある程度ひらがなを練習したら、カードを見せて学生に読んでもらいます。自分でカードを作るのはとても面倒ですよね・・・。
ただ、子供向けのイラストなので、大人の男性には好まれないかもしれません。
大事なことは、最初から完璧を目指さない!
文字の練習は、最初に学習する内容ですが、授業時間丸々を文字練習に使うのはおすすめできません。理由は2つあって、「飽きるから」と「そんなにすぐ覚えられないから」です。
わたしの授業では、前半で文字の練習をしたら、後半は簡単な会話、というようにメリハリをつけた授業で生徒が飽きないようにしています。せっかく、日本人の先生と勉強しているなら、少しでも日本語を話す練習をしたほうがいいですよね。
また、文字を書くときも、細かくは注意しません。今後、勉強していくうちに何万回とみるであろうひらがな・カタカナです。少しずつ振り返りながら、しっかり身につけていきましょう。「わ」と「れ」、「さ」と「き」と「ち」など、紛らわしいひらがなが多いなあと感じます。
あと、カタカナを勉強したら、学生の名前をカタカナで書いてあげると喜ばれます。自分の名前や兄弟の名前に含まれるカタカナは、すぐ覚えてくれます。わたしも、韓国語を勉強したときに自分の名前の書き方はすぐに覚えました。
初めの一歩でつまずかないように、学生をサポートしていきましょう!